ねむのここすき日記

ひらすら好きなことを呟きます

「天気の子」を見た後のモヤモヤ感の正体考察。「君の名は」とは全然違う作品!

新海誠さんの最新作、「天気の子」を見てきました。

見たんですが上映後は「うん…?」という微妙にスッキリしないモヤモヤ感が残りました。その正体が少し分かってきたので感想と一緒に整理していきたいと思います。

 

以下ネタバレだらけなのでご注意を!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見る前の事前情報としては本田翼さんが演じられている夏美の演技がヤバいみたいな話を聞いてました。

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このカットほんとすき。

ビジュアル的には一番好きなキャラだったので、そんなにひどいのかと試しにPVの声を聞いてみると「え…。」となってしまいました。なので見る前は「演技大丈夫かな…。」と心配してました。

 

実際に見てみると例の「君の想像どおりだよ。」の台詞はやはり違和感ありましたが、他の台詞は特に気になることもなく、終盤には演技のことなんてすっかり忘れて見入ってました。須賀さんにビシビシ言うし終盤は原付でガンガン走って…と当初抱いていたイメージとは違いましたが、見てて面白かったです。というか今回も演技に関しては全然いいと思います。主役2人も違和感なく聞くことができ皆さん演技上手いなぁ…と楽しませてもらいました。

 

違和感があったのは内容の方です。

 

陽菜は一年前に天気を一時的に晴らすことができる力を持ちました。そしてその力で雨で困っていた人たちを助けるのですが、ある日人柱として空の世界へ消えてしまいます。その後に帆高に「雨のままでいいから一緒にいてほしい」と説得され、2人は地上に無事戻ってきます。

ここまでは王道な流れだったと思うのですが、この後三年後の東京の姿が出てきます。何とあの日から雨は一度も止まらず降り続け、半分以上が海に沈んでました。これが映像で見ると結構ショックでした。

その後、島に戻っていた穂高が東京に再びやってき、須賀さんに会いにいきます。自分たちの選択のせいで東京を変えたことに罪悪感がありましたが、須賀さんは「お前たちのせいじゃない。」「元々この世界はおかしかったんだ。」と慰めます。最終的に穂高と陽菜は出会えてハッピーエンド…みたいな終わり方をするのですが、東京、海に沈んでいるけど2人の選択は本当に良かったの?という疑問がどうしても残ります。

前作の「君の名は」が彗星衝突を避けて三葉と人々を救った完全ハッピーエンドな話なのに対し、こっちは人々は助けず陽菜だけを救います。

私が感じた違和感はここでした。一見「君の名は」とビジュアルや音楽が似ているので、今回も完全ハッピーエンドかなという気持ちで見に行ったら1人の女の子だけを救うビターエンドが出てきた。カレーライスを食べようとしたらハヤシライスが出てきたみたいな需要と供給の違いが違和感の正体なんじゃないかと思いました。

「世界を選ぶか、ヒロインを選ぶか」という議題はアニメに限らず様々な媒体で取り上げられています。前作は「世界もヒロインも選ぶ」でした。文句のつけようがない終わり方です。「天気の子」もやろうと思えば同じような結末にできたと思います。君の名は路線で行くなら「陽菜が空にいった時点で天気は治った。陽菜が地上に戻ったとしても天気は治っているから影響はない。世界は元どおり晴れになり、2人も出会ってハッピーエンド」という結末だってあり得たと思います。

なので新海さんはあえてこういう結末にしたんでしょう。個人的には需要が違っただけでこういう結末もありだと思います。ただ東京を沈めてまで得たいものだったか、今後2人が東京を見るたびに自分たちが犯した罪を見せつけられ続けるのかと思うとかわいそうで仕方ありません。

 

というわけで新しい説を考えてみました。

題して「本当に世界は元々おかしかった説」!

ただ今までとテイストが違うのでこれは次回に回します。

 

それではー(・ω・)ノシ